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2020.08.19 Wed

「鉱物標本」と戦前の鳥の本

大日本レトロ図版研Q所さんの出版物 『鉱物標本』をお取り扱いさせてもらうことになりました。

 戦前の理科の教科書をまとめたものらしいです。
 

普段は『猫の隠れ処』という古道具屋を営んでいる「大日本レトロ図版研Q所」さん。
蟲文庫さんの葉書や栞もデザインされているそうですよ。

猫の隠れ処さんに戦前の鳥の本も探してもらいました。
80~100年前の本たち。
戦禍を逃れ、よくぞ今までご無事に過ごしてらっしゃいましたね、と声をかけたい気持ちです。

なかでも嬉しかったのがこの3冊。

つい先日、このブログで「グールドの図譜を初めて日本に持ってきたのが、戦前、鳥類学者であり明治神宮・宮司だった鷹司信輔さん。 留学中、外国で入手して軍艦に積んで帰ってきたとのこと。 太平洋戦争中はこれらの図譜を神社の倉庫に保管して守り通したそうです。」

とご紹介したばかりでしたので、ビックリしました。

2020.08.10 Mon

オーデュボンと博物画の話

(「オーデュボンの鳥」を出版された)新評論さんの新刊案内の「本を売る」のコーナーに寄稿文を掲載していただきました。内容は「オーデュボンの鳥」とお店の紹介とコロナ禍のことです。

まるで夏休みの読書感想文みたいな文章になってしまいましたが店頭で配布してますので良かったらもらってくださいね。

オーデュボンのご紹介で言い足りないことがあったので、もう少しだけ。

オーデュボンの絵は捕食シーンだったり、親鳥がヒナに餌をあげるところだったり、。。どうしてこんなにもイキイキとした場面が描けるのか本当に不思議です。

その秘密はオーデュボンの少年時代にあるのかな、と思います。

「鳥に魅せられた少年」(小峰書店)※品切れ、重版未定の絵本です。

鳥を観察するのが好きだったオーデュボンの少年時代のお話です。

1804年、オーデュボンが18才のとき、自宅近くにいる鳥が翌年戻ってくるのか実験してみようと思い、ヒナの足に糸を結んでみました。

この時代、鳥に糸を結びつける、つまり鳥の動きを追うためにその足に目印をつける、というのは画期的なことでした。多くの鳥が毎年もとの場所に戻り、その子孫も近くに巣をつくるということが証明されたのです。(この習性を帰巣本能といいます。)学者のあいだでも色々な仮説がたてられていましたが、このようなことを試したのはオーデュボンが初めてでした。

観察とスケッチを繰り返した少年時代のオーデュボンがいかに鳥が好きだったのか伝わってくる絵本です。

もう一人、鳥の博物画で有名なのが、ジョン・グールド。オーデュボンがヒナの足に紐をつけていた1804年に誕生します。

オーデュボンは「(同じ時代の絵は)ほとんど退屈で生気にかける」と言っていたそうですですが、グールドのことはその才能を認め嫉妬しながらも交流を深めていたようです。

グールドの図譜を初めて日本に持ってきたのは、戦前、鳥類学者であり明治神宮・宮司だった鷹司信輔さん。留学中、外国で入手して軍艦に積んで帰ってきたとのこと。太平洋戦争中はこれらの図譜を神社の倉庫に保管して守り通したそうです。

(鷹司さんの死後、この図譜は山階鳥類研究所に寄贈されました)

2002年山階鳥類研究所のブログで当時の資料室長が書かれていた記事が微笑ましいので、ほんの少しだけご紹介してもいいでしょうか。

“鳥類を原寸大で描こうとした試みーセルビイ「英国鳥類学図譜」”

http://www.yamashina.or.jp/hp/yomimono/shozomeihin/meihin10.html

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もし山階鳥研に非常事態がおきて、何か一つだけしか持ち出せないとしたら。。(中略)

グールドの著作群「ニューギニアの鳥」「ハチドリ科図譜」など大きな美しい図版は美術的にも高く評価されています。(中略)でも私はグールドの絵は選びません。これからお話するセルビイの「英国鳥類図譜」にします。

(資料室長がいかにセルビイが素晴らしくオーデュボンより優れていて、どんなに好きか、という文章が続きます)

でもひとつだけ白状しますと、もし山階鳥研にオーデュボンの本があったとすれば、私はやっぱりオーデュボンを担いで逃げます。

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やっぱり、オーデュボンなのか。。!!(笑)

荒俣宏さんが自身のブログに載せている2006年のオーデュボンの記事も可笑しくて全文載せたいくらいです。

“オーデュボンは、まだ買えるかも。。。しれない”

http://higedarumaokoze.livedoor.blog/archives/2006-02.html

博物画ってその絵を単に美しいというだけでなく、歴史とドラマがあって、知れば知るほど人を魅了する何かがあると私は思っています。

この話の続きはまた店頭にて。

当分のあいだ、水木金12時~18時営業しています。たまに早じまいしてますのでご連絡いただけますと大変助かります。前日までのご予約でいつでも開けられます。文鳥(桜店長)は自宅で留守番です。通販も実はやっています。

2020.04.13 Mon

「オーデュボンの鳥」

今日、新評論さんから「オーデュボンの鳥」が発売になりました。

オーデュボンの描いた「アメリカの鳥類」の画集です。

オーデュボン。。どこかできいたことがある。。とお思いになった方は

伊坂幸太郎さんの「オーデュボンの祈り」

あるいは、去年公開され話題になった「アメリカン・アニマルズ」のせいかもしれません。

「アメリカの鳥類」というのはオーデュボンが1827年~1838年まで11年間かけて原寸大の鳥類を描いた水彩画をもとに刷られた435枚の彩色銅版画の図鑑です。

世界で120セットしかない希少性から2010年のサザビーズのオークションでは書籍の市場最高額732万1250ポンド(約9億6500万円)で落札されたそうです。

日本人がはじめて「アメリカの鳥類」を見たのは1853年。

ペリーが江戸にやってきたとき、お土産に持ってきたアメリカ文明の記念品のひとつにもこの図鑑がふくまれていたそうです。

ペリー来航160年記念には、雄松堂書店さんから「アメリカの鳥」4巻セット453万円の復刻版が出版されました。

意外なことですが、日本からオーデュボンの図鑑が出版されるのは、それ以降なく

このたび新評論さんから初の普及版「オーデュボンの鳥」が発売されたことは鳥本コレクターとして、またオーデュボンのファンとして大変嬉しいことです。

皆さんにも店頭で関連本と一緒にこの本をご紹介したいので

(あ!新評論さんよりポストカードもお預かりしています)

新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言がだされている福岡ですが

4月15日(水)16日(木)17日(金)12時~16時、時間を短縮して営業します。

そのあとは当分、お休みします。

よろしくお願いします。

2020.01.08 Wed

「ちいさなはなよめぎょうれつ」ミニフェア

明けましておめでとうございます。

長い正月休みも終わり、今日から仕事はじめです。

店内では昨年末に発売された「ちいさな はなよめぎょうれつ」の絵本の出版を記念して

挿絵を担当された布川愛子さんの手掛けた本たちのミニフェアを行っています。

「ちいさな はなよめぎょうれつ」

むかしむかしのお話です。

あるとき、お姉さんが寝ていると、枕元でゴソゴソ音がしました。

目をあけると小さな小さな貴公子が立っていてこう言いました。

「この部屋をとおるのをお許しいただけないでしょうか?

妹がきょう結婚式をあげるのです」

しばらくすると暖炉から白ねずみにひかれた馬車がやってきました。

乗っているのは、銀色のドレスをきた美しい花嫁です。

「あきのセーターをつくりに」も最近出版されたばかりの絵本で

「はるのワンピースをつくりに」の続編です。

お洋服の仕立て屋さんでうさぎさんが「はる」のワンピースってどんなイメージかな?

りすさんが「あき」のセーターってどんなイメージかな?

創造力を膨らませて楽しむワクワクする絵本です。

ぜひこの機会にイラストレーター・布川愛子さんの描いた絵をたくさんの方に見ていただきたいです。

 

※1月はいつも通り水木金の営業日です。

それ以外の曜日は、事前にご連絡いただいたとき開けています。

営業日以外に開けることはしょっちゅうありますので、

気軽にDMいただけますと嬉しいです。

2019.12.19 Thu

年末年始の営業日カレンダー

気が付けば、今年も残すところあとわずかですね。

年内の営業は12月27日(金)まで。年明けは1月8日(月)からです。

(※青い鳥が営業日です)

福岡に帰省される方やご旅行を予定される方は営業日以外でもいつでも開けてますので

お手数ですがご一報くだされば幸いです。

プレゼントには桜ちゃんのラッピングペーパーでお包みしています。

2019.10.17 Thu

朗読会のご報告

先日、浦歌無子さんの朗読会『蝶とウミウリ~夜のちいさな図書室~』が行われました。

普段は穏やかな性格の浦さんですが、朗読が始まると何かが憑依したように変わります。

サラサラとこぼれる言葉。
「静」のなかに小さな炎を燃やしたような情熱。
舞台の一場面を見ているようでした。

( ↑ ※浦さんのご友人が撮影した写真をお借りしました)

本の紹介をしあう読書会では、和菓子屋「& chouette」さんの鉱物のような「星の屑」とフクロウの干菓子をいただきながら、おしゃべりをしました。

わたしも「宮沢賢治と鳥」の本の紹介をしたんですが、皆さんの前で話をするのって緊張しますね(笑)ドキドキでした。

店内でのイベントは初めてでしたが、皆さんの楽しそうなお顔を拝見して、ほっと一安心しました。

浦さん、& chouetteさん、参加してくださったお客様、本当にありがとうございました。

 

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